情報確認日:2026年10月15日
外国語の音声を日本語に訳すことはできます。ただしOpenAI APIでは、録音の文字起こしと音声翻訳で出力先の言語が異なります。従来の/v1/audio/translationsは英語への翻訳専用です。日本語訳が必要なら、原語の文字起こし後に日本語へ訳す方法や、日本語出力に対応するRealtime Translationを目的に合わせて選びます。
2026年10月15日現在、従来の音声翻訳エンドポイントとwhisper-1には、2027年2月26日の提供終了が案内されています。新しい仕組みを作る場合は、対応言語だけでなく終了予定と移行先も確認してください。
文字起こしと翻訳は何が違うか
文字起こしは、話した内容を原語の文字にする処理です。英語の録音なら、基本は英語の文章として扱います。翻訳は、その内容を別の言語へ移す処理です。
OpenAIのSpeech to text案内では、transcriptionsとtranslationsを区別しています。入力音声の言語を指定する項目を変えても、それだけで翻訳先を日本語に変更できるわけではありません。
| やりたいこと | 選ぶ経路 |
|---|---|
| 録音の内容を原語で残す | 文字起こしAPI |
| 録音を確認しながら日本語の文章にする | 原語の文字起こしを確認し、その文章を日本語へ翻訳 |
| 会話を流しながら日本語訳を出す | 対応するRealtime Translationの仕組み |
| 従来の音声翻訳APIで日本語を指定する | 同APIは英語出力専用のため、別経路を選ぶ |
録音から日本語の文章を作る場合
最初に原音を保存し、作業用のコピーを用意します。外部サービスへの送信が認められた音声か、会話相手の情報や業務上の秘密が含まれていないかも確認します。
次に、対応する文字起こしモデルで原語の文章を作ります。現行公式案内では、ファイルのアップロード上限は25MB、対応形式にはMP3・MP4・MPEG・MPGA・M4A・WAV・WebMがあります。大きな録音を分割する場合は、できるだけ文の途中を避けます。
原語の文章で人名、金額、単位、否定表現を確認してから、日本語へ翻訳します。文字起こしの聞き違いを残したまま訳すと、日本語では自然に見える誤訳になり得ます。
納品物にする場合は原音、原語の文字起こし、日本語訳を別々に残します。訂正時にどの段階で意味が変わったかを追えるためです。公開する文章には、確認が取れていない名前を推測で補わないようにします。
ライブの日本語訳には別のAPIがある
現在のRealtime Translationは、gpt-realtime-translateと専用の/v1/realtime/translationsを使います。従来の録音ファイル向けAPIへ同じ形式のままモデル名だけを替える操作とは異なります。Realtime Translationの公式ガイドで接続とセッションの作り方を確認します。
OpenAIの実装ガイドは、日本語を含む13の出力言語を案内しています。1セッションの翻訳先は一つです。双方へ異なる言語の訳を返す会話では、方向ごとにセッションを分ける設計になります。
ブラウザーで動かす場合も、通常のAPIキーを利用者へ配布する形にはしません。公式ガイドの接続方式に合わせ、サーバー側で認証を管理します。録音アップロード用の画面を、そのままライブ通訳の画面として使えるとは限りません。
原音と同じ言語の区間にも注意する
翻訳先と同じ言語で話された区間では、翻訳音声が出ない場合があります。日本語出力の会話で話者が日本語へ切り替えたときも、訳音だけを聞く作りでは内容を聞き逃すおそれがあります。
元の音声を完全に消す前に、原音と訳音の扱いを決めます。重要な会話では、翻訳された文章だけでなく原音へ戻れるようにし、固有名詞や数字を重点的に確認します。訳の意味と、音声が届くまでの遅れも別々に評価します。
既存システムは終了予定を確認する
OpenAIの廃止予定一覧では、2026年8月26日の案内として、従来の音声翻訳APIからRealtime Translationへの移行を示しています。2027年2月26日は将来の終了日であり、2026年10月15日時点ですでに停止したという意味ではありません。
既存の処理が使うエンドポイント、モデル、出力言語を一覧にし、移行後も録音と日本語訳が必要な形式で保存できるかを確かめます。対応言語があることと、自分の業務に十分な訳が得られることは別なので、よく出る名前・数値・話し方を含む音声で確認してから切り替えます。
参照資料
- OpenAI:Speech to text
- OpenAI:Realtime Translation
- OpenAI Cookbook:Build Live Translation Apps
- OpenAI:Deprecations
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執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT
