情報確認日:2026年10月15日
Claude CodeのCLAUDE.mdは、起動した場所や作業するファイルに応じて読み込まれます。ユーザー用、プロジェクト用、下位フォルダー用は同じ範囲へ一律に適用されるものではありません。読まれないと感じたら、まず起動場所と実際に読み込まれたファイルを確認します。
先に「どこから起動したか」を確認する
現行公式説明では、作業ディレクトリと、その上の階層にあるCLAUDE.md、CLAUDE.local.mdが起動時の読み込み対象です。例えばfoo/barから起動すれば、その場所と上位にある該当ファイルが対象になります。
下位ディレクトリのファイルは、起動時にすべて読む方式ではありません。Claudeがそのディレクトリ内の別ファイルを読んだり、作成・編集したりする際に読み込まれます。Anthropic:CLAUDE.mdの読み込み
「リポジトリ内に置いたから、最初の質問から全ルールを知っている」と考えると、下位フォルダー用の指示で行き違いが起きます。最初から全作業に必要な規則は、対象の広いファイルへ簡潔に置きます。
個人設定と共有設定を分ける
| 場所の例 | 主な用途 |
|---|---|
| ~/.claude/CLAUDE.md | 自分の全プロジェクトで使う指示 |
| ./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md | チームで共有するプロジェクトの指示 |
| ./CLAUDE.local.md | そのプロジェクトでの個人的な指示 |
| 下位フォルダーのCLAUDE.md | 特定の作業範囲へ必要な指示 |
会社が配布する管理用のCLAUDE.mdがある環境では、それも対象になります。個人用ファイルだけを直しても、組織の指示がなくなるわけではありません。
複数ファイルは、設定値のように後の一つで前を完全に上書きするのでなく、文脈へ連結されます。上位と下位で反対の指示を書けば、どちらかを必ず選ぶ保証にはなりません。矛盾を取り除く方が先です。
/contextで読み込みを確かめる
Claude Codeのセッションで/contextを実行し、「Memory files」に対象ファイルがあるかを確認します。ファイルの存在と、今回の会話へ読み込まれたことを分けて見られます。
対象がない場合は、起動したディレクトリ、ファイル名、置いた階層を確認します。追加ディレクトリへアクセスできる設定と、そこにあるCLAUDE.mdを読む設定も別です。公式説明では、--add-dirで追加した場所のCLAUDE.mdは既定で読み込まれません。
下位フォルダー限定の規則なら、その場所の対象ファイルを扱った後に確認します。反映を試すときは「何のルールを読んだか」だけでなく、例えば指定したテスト手順が実際の提案へ現れるかなど、一つの具体的な依頼で確かめます。
長い手順は、必要な範囲で読む形へ
公式は、CLAUDE.mdを200行未満にする目安と、特定の場所だけに必要な内容をパス指定のルールへ移す方法を案内しています。200行を超えた瞬間に読み込まれなくなる上限、という意味ではありません。
.claude/rules/のMarkdownファイルは、主題ごとに分けられます。pathsを指定したルールは、該当ファイルを扱う際に対象となり、pathsがないルールは起動時に読み込まれます。
例えば、全体のCLAUDE.mdにはビルド方法と編集方針を置き、画面部品だけの規則は該当パスのルールへ分けられます。一つの仕事でしか使わない長い作業手順は、公式が案内するスキルも選択肢です。
@で分けても、文脈の量は減らない
CLAUDE.mdから@path/to/fileという形で別ファイルを取り込めます。相対パスの基準は、作業ディレクトリでなく、取り込み元のファイルが置かれた場所です。
取り込んだファイルも起動時の文脈へ展開されるため、見た目を短くするだけで読み込む量が減るわけではありません。外部の場所を参照する場合には、承認が必要な条件や、デスクトップのCoworkセッションで読まれない条件もあります。許可されていない読込みを前提に規則を分割しないでください。
読まれた指示は、強制的な遮断設定ではない
公式は、CLAUDE.mdをモデルの文脈として扱い、強制される設定ではないと説明しています。「この操作をしない」と文章へ書いたことと、クライアントの権限設定でその操作を禁止したことは別です。
操作を技術的に制限する必要がある場合は、組織が定めた権限やフックなどの仕組みを使う担当者へ確認します。指示ファイルの文章だけで、秘密情報へのアクセスや外部への変更を確実に防げると考えないようにします。
また、会話をまたぐ自動メモリは別の仕組みです。人が決めた規則を共有するCLAUDE.mdと、Claudeが残した学習メモを混同せず、どちらを直すべきかを分けると原因を探しやすくなります。
参照資料
あわせて読みたい記事
執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT
