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Grok Buildにメモリ機能|AIがプロジェクトの決まりを覚える仕組みと、覚えさせない情報

情報確認日:2026年10月8日/メモの管理方法・カネさんの視点を2026年10月9日追記

SpaceXAI(旧xAI)は2026年9月16日(米国時間)、コーディング用のAI「Grok Build」にメモリ機能を追加しました。作業の中で出てきた決まりごとや判断を覚え、次に同じプロジェクトで作業するときに読み返します。公式発表

「毎回同じ説明をし直す」手間を減らす機能です。この記事では、何を覚えて何を覚えないのか、どこに保存されるのか、使う前に確かめたいことを整理します。

この記事の要点は次のとおりです。

  • Grok Buildが、作業のたびにプロジェクトの決まりごと・判断・事実をメモに残す
  • メモは作業の邪魔をせず、1回の作業が終わった後に裏で書かれる
  • メモはテキストファイル(Markdown形式)で、プロジェクトごとと全体共通の2種類がある
  • 作業途中の状態、仮の結論、パスワードなどの秘密情報は覚えない
  • メモより、その場の会話での指示が優先される

カネさんの視点:説明し直す手間は減らしたい。確認は必要なときに

AIを使っていて便利だと感じるのは、以前やったことについて、そこまで詳しく説明しなくても把握してくれるところです。過去のやり取りを踏まえてくれることについて、今のところ特に困る点はありません。

そのうえで、自分が出した情報を、分かりやすく確認できるといいなと思います。何を覚えているのかが分かり、必要なら修正や削除ができる。そもそも覚えるかどうかも、自分で選べるようにしてほしいです。

確認ダイアログが頻繁に出ると、使いにくくなる

ただ、たびたび確認のダイアログが出てくると、正直うざいと感じると思います。説明の手間が減っても、そのたびに確認で作業が止まってしまうのは困ります。

必要なときに、自分の情報を確認して、直したり消したりできる。普段の作業はスムーズに進められる。提供する側には、そのバランスを取ってほしいというのが私の考えです。

Grok Buildとは

Grok Buildは、SpaceXAIのコーディング用AIエージェントです。2026年5月にパソコンの端末(ターミナル)で動くツールとして始まり、8月からはすべてのプランでWebとスマホでも使えるようになりました。公開されたばかりのGrok 4.7も、Grok Buildで使えます。Web・スマホ版の公式発表

メモリ機能の仕組み

メモリは「書く」「整理する」「読み返す」の3段階で動きます。

  1. 書く:1回の作業(ターン)が終わると、Grokがその内容を裏で見直し、長く役立つ決まりごとや判断、事実をメモに残します。作業は止まりません
  2. 整理する:「/dream」という命令で、新しいメモを話題ごとのファイル(たとえばテストの決まりをまとめた「testing.md」)に統合します。この整理は定期的に自動でも行われます
  3. 読み返す:関連する作業を始める前に、その分野の話題ファイルを読んで反映します。その話題が会話に出てこなくても使われます

公式の例では、テストを実行する正しい命令を一度教えると、それがメモに残ります。後日、別の修正をしたときにも、Grokが自分からその命令でテストを実行していました。公式の説明・実例

何を覚えて、何を覚えないのか

区分 内容
覚えることチームのコードの書き方やレビューの決まり
覚えること決めたことと、その理由
覚えることどこに何の仕組みがあるか、どの命令でテストを動かすかなど、プロジェクトの長く変わらない事実
覚えないこと作業途中の状態、仮の結論
覚えないことパスワードなどの秘密情報
覚えないことすでにリポジトリや資料に書いてあること

メモはプロジェクトごとに分かれ、それとは別に、どのプロジェクトにも当てはまる好みを入れる全体共通のメモがあります。覚える内容の公式説明

メモを確かめる:/memoryの画面

「/memory」と入力すると、すべてのメモファイルを全体共通とプロジェクト別に分けて一覧できる画面が開きます。選んだファイルの中身も確認できます。

公式は、作業でどんなメモが生まれたかを確かめたり、間違ったメモを見つけて直したりするときに使うよう案内しています。この画面自体は閲覧用で、メモの書き換えは見つけたファイルを編集して行う形です。公式発表

端末版では、メモの修正・削除と機能の停止ができる

公開されているGrok Buildの利用ガイドには、パソコンの端末で使う版の管理方法が説明されています。Web版・スマホ版で同じ手順が使えるかは、今回確認した資料では分かりません。

  • 内容を修正する:/memoryで対象のファイルを探し、そのファイルを編集する
  • 選んだメモを削除する:/memoryで対象を選び、xを押し、もう一度xを押して確定する。自動生成された索引ファイルは、この操作では削除できない
  • その作業中だけオン・オフを切り替える:/memoryでtを押す。次に新しい作業を始めるときは、設定ファイルの指定に従う

機能をオフにしても、保存済みのメモファイルは残ります。使うのを止めたい場合と、情報そのものを消したい場合で、必要な操作が変わります。公式の利用ガイド

使い始め方

メモリ機能は利用可能です。端末版の利用ガイドでは、設定ファイルの[memory]でenabled = trueと指定する方法などが案内されています。有効にして「/new」で新しい作業を始めるか、Grok Buildを起動し直すと、完了した作業からメモを残す仕組みです。公式利用ガイド

分かったこと・まだ分からないこと

区分 内容
分かったことメモの書き方、保存形式、2種類の範囲、/memoryと/dreamの役割
分かったこと覚えない情報の種類と、会話の指示が優先されること
分かったこと端末版でのメモの修正・削除と機能の停止方法。停止しても保存済みのメモは残る
まだ分からないことWeb版・スマホ版のGrok Buildでも同じように使えるか
まだ分からないことチームでメモを共有できるか

使う前の確認ポイント

  1. 最初の数回はメモを見る:/memoryで、何が書かれたかを確かめます。誤った決まりが残ると、後の作業に影響します
  2. 秘密情報は会話に貼らない:秘密情報は覚えない設計ですが、APIキーやパスワードを会話に貼らない習慣は続けます
  3. 一時的な指示は会話で伝える:その場だけの例外は、会話で伝えればメモより優先されます
  4. 共有のパソコンでは範囲に注意:全体共通のメモは、どのプロジェクトにも反映されます。好みを書き込む場所を意識します

まとめ

Grok Buildのメモリ機能は、AIがプロジェクトの「暗黙の決まり」を覚えていく仕組みです。教えたことが次回に生きるので、使うほど説明の手間が減っていきます。

その分、AIが覚えた内容を人が時々のぞいて確かめることが大切になります。まずは小さなプロジェクトで試し、/memoryでメモの育ち方を見てみてください。

出典

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