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Grok Botとは?専用のPCで働くAIチームメイトと、新機能Team Botsの共有のしかた

情報確認日:2026年10月8日

SpaceXAI(旧xAI)の「Grok Bot(グロック・ボット)」は、仕事を丸ごと任せられるAIの「チームメイト」です。2026年8月11日にベータ版が公開され、9月28日にはチーム全員で一つのBotを共有できる「Team Bots」が加わりました。Grok Botの公式発表、Team Botsの公式発表

この記事では、Grok Botの基本、Team Botsで何が変わったのか、対象プラン、そして仕事を任せる前に決めておきたい権限と承認のポイントを、公式発表から整理します。

この記事の要点は次のとおりです。

  • Grok Botは、クラウド上に自分専用のコンピュータを持ち、普段のアプリにログインして作業を最後までこなすAIエージェント
  • 同僚にメッセージを送る感覚で頼め、判断が必要なときだけ戻ってくる
  • 対象はSuperGrokの各プランとCursorの有料プランなど。Botの利用量は既存の契約とは別枠
  • Team Botsは、一つのBotをチームで共有する機能。会話と記憶は一人ずつ分かれる
  • Team BotsはTeams・Enterpriseプラン向けの公開ベータ

Grok Botとは:専用のコンピュータで働くAI

Grok Botの最大の特徴は、Bot自身がクラウド上にコンピュータを持っていることです。利用者がパソコンから離れても作業は止まりません。

Botは、利用者が普段使うツールにログインし、アプリ、メールの受信箱、Webサイトをまたいで作業します。API(外部連携の窓口)がないサービスでも、人と同じように画面を操作して進められるとしています。作業を終えるか、承認が必要になったときに戻ってきます。公式発表

SpaceXAIは社内の使い方として次の例を挙げています。

  • 営業:通話の書き起こしから顧客管理システム(CRM)を更新し、フォローのメールを下書きする
  • 総務:新しい社員の席を割り当て、Gmailに届いた請求書を処理する
  • 開発:画面上で不具合を再現し、チケットを登録して、修正を別のBotに引き継ぐ

使い方の特徴

  1. メッセージで頼む:スマホやパソコンから、同僚に送るように依頼します。最初に複雑な設定をする必要はないとしています
  2. 複数のBotを同時に動かす:受信箱、経費、採用などの担当Botを並べ、全体を見る「秘書役」のBotを置く使い方が紹介されています。Bot同士でメッセージを送り合い、グループチャットで仕事を分担します
  3. 一度やって見せる:次に自分が作業するとき、Botに横で見てもらいます。Botは手順を「ルーティン」として保存し、修正を受けて次から自分で実行します
  4. 任せる範囲を少しずつ広げる:使うほど好みや例外のパターンを覚え、確認すべきときと進めてよいときを判断するようになるとしています

対象プランと提供状況

時期(米国時間) できごと
2026年9月28日Team Botsを公開ベータで提供(Teams・Enterpriseプラン)
2026年9月3日企業向け提供を開始。アクセス・ネットワーク・監査の管理機能を追加
2026年8月29日Xとの連携を強化
2026年8月26日対象プランをSuperGrok、Cursor Pro、Cursor Teams全体に拡大
2026年8月11日Grok Botをベータ版で公開

8月26日時点で、Grok Botが含まれるプランは次のとおりです。対象プランの公式発表

  • SuperGrok、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavy
  • Cursor Pro、Cursor Pro+、Cursor Ultra
  • Cursor Teams(StandardとPremium)

Botの利用量はGrokやCursorの契約とは別枠で、Botに任せた作業が既存の利用枠を減らすことはないとしています。公開時の発表では、提供はデスクトップとiOSで、公式サイトのダウンロードボタンはmacOS版です。WindowsとAndroidについての記載はありません。申し込みや管理画面の一部はCursorのサイトで案内されています。

Team Botsとは:チームで一つのBotを共有

Team Botsは、チームが共有する役割や業務を軸に作るBotです。全員が同じBotとその知識を使いながら、一人ひとりが個別にやり取りもできます。公式発表

Team Botは次の四つを組み合わせて動きます。

要素 役割
コンテキストブランドの指針や社内資料など、関係するファイル・指示・スキル
プラグインSalesforce、Notion、GitHubなどのアプリで作業する。個人ごと、またはチーム全体で接続
認証情報プラグインがない外部サービスのAPIに安全にアクセスする
記憶学んだことを保持し、役割をこなすほど上達する

Botは共有されますが、一人ひとりの会話は非公開です。Botは利用者ごとに文脈と記憶を分けて持ち、チームで共有したスキルだけを共通で使います。

Slackでも使えます。Team Botにはそれぞれ専用のハンドル名があり、チャンネルに招くと、メンバー全員が質問したり情報を足したりできます。

SpaceXAIと導入企業の使い方

  • 営業:大口顧客ごとにTeam Botを置き、夜のうちにニュース、商談の録音、社内資料を確認。朝、顧客のSlackチャンネルに変化と担当者ごとの次の一手を投稿する
  • 開発:プロジェクトのSlackチャンネルで不具合報告を仕分け、チケットを作り、明確な修正はクラウド上のエージェントに任せる。5人のチームが1日100件を超える変更(PR)を出したとしている
  • マーケティング:Slackに出された原稿をブランドの指針と照らして確認し、承認済みのWebサイト更新をプレビューまで進める
  • データ分析:読み取り専用の認証情報で、承認済みのデータに問い合わせる。修正を記憶し、一人への訂正が全員への回答の改善につながる

導入事例として、中小企業向け保険のHarperは、失効した保険契約の顧客を見つけて再加入を手伝うTeam Botを24時間で作ったと紹介されています。数百件の契約で、顧客の負担を12万ドル以上減らしたとしています。いずれも同社と導入企業による説明です。

X連携と企業向けの管理機能

X連携(8月29日):Grok BotでXアカウントを接続すると、開発者アカウントがない人には自動で作成され、有料利用者には最初に無料のX APIクレジットが付きます。Botに投稿の検索、タイムラインの読み取り、メンションの確認、Xで起きていることのまとめを頼めます。ブックマーク管理などができるXプラグインもあります。X連携の公式発表

企業向け(9月3日):アクセス、ネットワーク、監査の管理機能が加わりました。利用者ごとの作業は他の利用者から切り離された環境で動き、Botは初期状態では何にもアクセスできず、利用者がログインさせたアカウントにだけ触れられるとしています。企業向けの公式発表

分かったこと・まだ分からないこと

区分 内容
分かったこと対象プラン、Botの利用量が別枠であること、Team Botsの対象(Teams・Enterprise)
分かったことTeam Botsで会話と記憶が利用者ごとに分かれること、Slack連携
まだ分からないこと別枠の利用量の上限と、超えたときの料金
まだ分からないこと日本語での指示や作業の精度、日本での提供条件
まだ分からないことWindows版・Android版の予定

仕事を任せる前の確認ポイント

Grok Botは、実際のアプリで実際の操作をします。便利な反面、間違えたときの影響も実際に出ます。

  1. ログインさせるアカウントを絞る:Botは接続したアカウントにだけ触れられます。最初は作業用のアカウントや、権限の小さいアカウントから始めます
  2. 送信・購入・削除は承認制にする:公式の例でも、営業メールの送信は利用者の承認待ち、不要なサブスクの解約は指示があるときだけ、という形です。お金や対外的な連絡が絡む操作は必ず承認を挟みます
  3. 共有Botに入れる情報を選ぶ:Team Botsではチームで共有するスキルや資料があります。共有してよい資料かを確かめてから渡します
  4. 記憶の中身を見直す:Botは修正や好みを覚えます。間違った前提を覚えさせたままにしないよう、ときどき結果を点検します
  5. ルーティンは小さく試す:「一度見せたら任せきり」にする前に、何回か結果を確認してから任せる範囲を広げます

無料で使えるか、利用枠はどうなるか

発表では、Grok Botは無料プランの対象に含まれていません。SuperGrokの各プランや、Cursorの有料プランなどに含まれます。Botの利用量はGrokやCursorの契約とは別枠なので、Botを使ってもGrokの利用枠は減りません。

Team Botsでは、Botそのものはチームで共有しますが、会話と記憶は利用者ごとに分かれます。共通で使われるのは、チームで共有したスキルだけです。提供先はデスクトップとiOSで、ダウンロードはmacOS版が案内されています。WindowsとAndroidの記載はありません。

まとめ

Grok Botは、チャットで答えるAIから、実際のツールで仕事を終わらせるAIへの流れを象徴するサービスです。Team Botsによって、個人の助手からチームの一員へと役割が広がりました。

一方で、任せる作業が本物である以上、アクセス権と承認の設計が使いこなしの鍵になります。まずは影響の小さい定型作業を一つ選び、「やって見せる」ところから試してみてください。

出典

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